Hello Thailand.

タマサート大学留学生のタイ滞在記

meaningful trip

 

こんにちは!

先週、妹がバンコクまで遊びに来てくれたのでインターンをお休みして初めて二人だけで旅行に行ってきました♪

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嬉しくてFacebookには大量に写真を投稿したのですが、旅行中感じたことをどこかに書き留めておかないとまたどんどん記憶が薄れて再び意地悪な姉に成り下がってしまうかもしれないので…

 

これからはあの子にとってこれまでよりも少しだけ素敵な姉でいられるように、大事な旅の記憶をここに残しておこうと思います。

 

 

実は私はこの旅行が始まる何週間も前からこの日を迎えるにあたって、妹としたいこと・話したいことをノートにコツコツと書き溜めていました。

 

それは日本にいるときからあまり二人でじっくり時間を過ごすということができていなかったから。お互いにバイトや遊びと普段から家にいる時間が極端に少なく、家で顔を合わせるのはいつも深夜ばかりでした。

 

今回の旅行でまず最初に思い出したのが、過去の記憶。

妹とは1歳半しか違わないので自分の記憶がある頃から常に妹とは一緒にいました。まず妹が到着した日に二人でベッドで寝っ転がって話をしていた段階で妹のほうもその時がタイミングだと思ったのか、これまで生きてきた20年近くで溜まりに溜まった鬱憤を私にぶちまけてきました(笑)これまで家庭で辛かったこと 親に対して思うこと 自分たちのコンプレックスについて…とお互い疲れているはずなのに、気付いたら何時間も途中泣いたり爆笑したりしながら深夜までずっと話し込んでいました。

いつもはケンカしたらまずどちらかが母親を味方につけてそのもう片方をメンタル面で徹底的に傷付けまくるというかなり残酷な戦法をとってきた私たちですが…攻撃したほうはそれほど覚えていなくてもやっぱりヒドイことを言われたほうは何年経っても根に持っているもんですね。私たちはお互いにこのトラウマ体験が多すぎて最終的には家族に関わることがもうすべてめんどくさい 本音を言ってしまわないほうが楽、という思考に陥っていました。私が日本に帰ったら二人ともほぼ同時期に社会人スタートなので、環境が変わる前に今ここで気付けて本当によかった。泣

 

私は小さい頃から妹のほうが親や親戚から好かれているような気がして自分が期待されていないんじゃないかって不安の中でずっと過ごしてきたので、自然と妹よりも自分が優れていることを探すようになり受験や留学を経験することで私も妹のように注目してもらえるはずだとこれまで努力をしてきました。

結果的に私は親や親戚から褒められる"イイコ"になることができたし、世間的に見ても履歴書に書ける事柄では妹よりも"優秀な人間"になることができました。でも私はその事実を盾にこれまで何度も妹を傷付けて自分の優位性を保ってきました。

今思うと本当に最低な姉でした。でも段々と自分の立場が安定してくるとやっぱり次は妹にも幸せになってほしいという気持ちが芽生え始め(←ここらへんもまぁまぁ最低ですが)私が今せっかくこうして学生のうちからたくさん海外に行く経験が得れている現状を逆に妹には利用してほしい。そう強く感じていたので、今回の留学では必ず妹をこっちに呼ぶと渡航前から決めていました。

 

私が大学進学や海外留学を勧めても決まって返ってくるのは「うちはまなちゃんと違って頭悪いもん」「英語とか海外とか別に興味ないし」という言葉でした。

 

まだ10代でこれから何にでもなれる可能性がある時期に、挑戦する前から というか大学や海外がまだどんなものであるかすら知らない状態で最初から自分には姉と同じことをするのは無理だと決めつけてしまっていることが、すごくもったいないなと感じていました。

でも今回の旅行でハッキリと分かったのは、妹にそういう思考を植え付けさせてしまったのは紛れもなくこの私と母の影響でした。

 

これまで私のしょうもない虚栄心や優越感から、まるで妹には何も取り柄がないかのような発言をしてきた一方で私にもずっと分かっていたことがありました。

 

私は妹のような愛嬌や華があるタイプではないし、損得勘定に囚われずどんな人でも平等に接することのできる純粋さや、私や母ように自分でいっぱいいっぱいの人を見ても怒ることも咎めることもせずただ冷静に相手の立場や気持ちを理解しようと努力するひたむきさが、私には無いということです。

 

一方では見下しながらも、自分には無い魅力を持つ妹をいつだってうらやましいと憧れていたのは事実です。

この年になってようやくこのことを本人に打ち明けるのには相当勇気がいりましたが、「それは可哀想やったなぁ」と当時のヒドイことばかり言ってしまっていた自分に同情までしてくれる妹を見て、なんで今までもっと大事にしてあげられへんかったんやろう…とやっと今自分自身を徹底的に見つめ直すきっかけができました。

 

旅行中こんなに楽しい時間を一緒に過ごせたのは本当に久々で、気付いたら私のカメラロールは妹の写真でいっぱいになっていました(笑)

初めて食べる料理や初めて見る景色に妹が喜んでいるのを見るとすごく嬉しかったし、簡単な英語やタイ語を覚えさせて現地の人と会話をさせてみてそれが伝わった時、嬉しそうに「通じた!」って報告してくる妹を見ていると本当に幸せを感じました。

 

妹が帰ってしまった日、軽くホームシックにかかってしまったくらい今回のこの旅行は私にとって"意味のあるもの"になりました。

 

 

チーズが大好きな私たちなので今度はヨーロッパ旅行にいこうかと計画中です!

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今回の旅行で初めて一緒に食べたごはんがタイ料理ではなくMac&Cheeseだったくらい二人ともチーズが好きです笑

 

妹のほうからまた海外に行きたいと言ってきたので、これまでの理不尽な海外嫌いが克服されて姉としてはとっても嬉しいです!これでこれからもまた二人で海外に行ける( ^ω^ )

 

海外じゃなくても私の好きなものに影響を受けたり私を通じてこれからもっとあの子自身の興味の幅を広げてってくれたら姉としては嬉しいなぁと思うし、逆に私もこれから妹に教わりたいことがあればその時はくだらんプライドなんか捨てて美容のことでも恋愛のことでも相談できればなぁと思います。笑

 

たくさん辛い経験をしてきたからこそ世の中には色んな人間がいるということを、もしかすると私よりもあの子の方がうんと理解しているのかもしれません。でもこれからは自分と同じ親から生まれてきたこの世でたった一人の妹だからこそ、私が守ってあげなきゃって自覚が今やっと生まれました。

 

結論、外見も中身も全然違うけど私はあの子のお姉ちゃんになれて本当によかったなって思います。

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またケンカしたときはこの記事を読み返そう〜笑